「やっぱりいいなぁ」無垢フローリング編5
投稿日:2020.07.23
ここまで木そのものの色のお話でしたが、もちろん色(オイル)で色を付けることがあります。
たとえば、杉。
杉は赤身と白身の色の差が激しい木ですので、新築時にはけっこう派手な雰囲気になりがちです。
そこで白いオイルで色を付けることで、色の差をぼかすことがあります。
ちなみにクリア塗装でも1年も経てば色の差はボケて、数年も経てば一緒になります。
茶色系のオイルで仕上げることはよくあります。
タモやナラ、クリなど、白くもなく茶色くもない木に茶色系のオイルを塗ることで、木目が浮き立ちます。
ウッド感をより出したいときに採用する事が多いですね。
そうそう、以前カリンの予定が、チークになった事があります。
カリンは中国から輸入するのですが、日本と中国とのトラブルで輸入が出来ず、急遽チークに変更しました。
しかしチークはカリンと比べて色が白いので、チークにオイルを塗ることで、カリンに近づけたことがありました。
こんな感じで、杉みたいに派手な木に優しさを与えたり、落ち着いた雰囲気にするために茶色系でまとめたり。
また和風に仕上げるために、ほとんどブラック色で仕上げたり。
結局、樹種や家の雰囲気、家族構成など様々なことを考慮して、決めることが多いです。
かんくう建築デザイン
「お客様に心から喜んでいただける家をつくりたい」と願う
広島の建築設計事務所です
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