「やっぱりいいなぁ」無垢フローリング編7
投稿日:2020.09.09
次は 2.硬い木にするか柔らかい木にするか、ですが、以前少し書いたように、それぞれで良さがあります。
硬い木の良さは、傷やへこみが付きにくい。
柔らかい木の良さは、硬い木に比べて冷たくない、ほんのりクッション性がある、等の特性があります。
硬い木の代表格は、クリやナラ、ウォールナットなどの広葉樹が多く、柔らかい木はスギやヒノキ、パインなど、針葉樹が多いです。
無垢フローリングの樹種を考えるとき、お子さんや車いすの方がいらっしゃったら、硬い木にすることが多いですし、アメリカン的なナチュラルな雰囲気が好みの方でしたら、柔らかい木にすることが多いですね。
またコスト的に硬い木は高く、柔らかい木は比較的安い、という事があげられます。
おそらく、スギやヒノキは身近にある樹木なので、安いのではないでしょうか。
私の事務所がある広島市だと、スギのフローリングだと廿日市市の吉和産が多いのですが、吉野杉の産地である徳島県から足場板を運ぶついでに、コンテナに積んできたことがあります。
それと面白いのが、フローリングではありませんが、三原でリフォームした時スギで図面を書いていたのですが、現場からこの辺りはスギよりヒノキの方が安い、ということで柱などの構造材をヒノキに変更したことがありました。
おそらく、広島県の西の方はスギが多く、東の方はヒノキが多いのが理由なのでしょう。
スギやヒノキなど柔らかいフローリングを採用する場合、表面を浮造り仕上にすることがあります。
これは年輪と年輪の間の柔らかい部分を少しブラシで削り取って、硬い年輪を浮かせる工法で、物を落としても硬い所にあたるので、傷が付きにくく、付いても目立ちにくくなります。
また多少ボコボコしているので、足触りもよく、とても気持ちのいい仕上がりになります。
浮造り仕上の床って、本当に気持ちがいいですよ。
かんくう建築デザイン
「お客様に心から喜んでいただける家をつくりたい」と願う
広島の建築設計事務所です
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