優しい家4~広島の建築設計ブログ~
投稿日:2021.12.07
広島の建築設計事務所「かんくう建築デザイン」のブログをご覧いただき、ありがとうございます。
優しい家4という事で、今回はトイレ編です。
重視する所は、万が一将来介助者が必要になった時、その介助者のスペースを取ることが出来るようにする事。
それにはやっぱり引き戸ですね。
トイレ自体の広さを壁の芯々で182cm×136cm以上確保出来ない場合は、とても有効な方法です。
イメージすると、引き戸を開けたスペースそのものが、介助者がサポートできるスペースという事になります。
しかしなんにでもデメリットはあるもので、開き戸に比べて引き戸の方が遮音性に劣ってしまいますが、家族で住むのが前提なので、将来対応の方を重視するように設計をしています。
またトイレの設備関係ですが、新築時に手摺を付けることもありますし、将来取り付けることが出来るようにする場合もあります。
また手摺に代わるものとして有効なのがカウンター。
もちろんしっかりと体重を支えてくれることが前提ですが、手洗いを置くこともできますし、ちょっとした観賞用植物を置いたりと、トイレに彩を与えてくれるカウンターとしても役立ってくれます。
その他、間取りによって出来たり出来なかったりしますが、お客さんの年齢によってはトイレ⇔洗面脱衣⇔浴室という並びを意識します。
普段はトイレは独立していますが、いざという時、トイレから洗面脱衣室に直に入ることが出来るように扉を設けておく設計。
こちらも将来的な事ですが、トイレで失敗した時、すぐに浴室で洗い流すことが出来るようにするための配慮です。
こんな感じで、その時その時で試行錯誤を繰り返しながら考えています。
かんくう建築デザイン
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